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奥橋研究室へようこそ

私達の研究室は『白血病の病態の解明と新たな検査法の開発』をテーマに日々研究しております。

Research

白血病は「血液のがん」と言われており、造血幹細胞が腫瘍化して生じた白血病幹細胞の自己複製能亢進と分化停止によって、無制限に白血病細胞が増殖する疾患です。私達はこれまでに幹細胞の自己複製や分化に関与しているシグナル伝達系に着目し、白血病細胞に対して分子標的薬やRNAiによる遺伝子ノックダウンを用いて白血病の病態メカニズムの一端を解明してきました。

その一方で、既知のシグナル伝達系の解析研究には限界があり、正常細胞にも影響を及ぼす可能性があるため、臨床でシグナル阻害剤を治療薬として用いるには多くの副作用が懸念されます。

そこで、緑茶由来成分であるカテキンや大豆イソフラボンといった天然由来の食品機能因子に着目しました。これらは副作用もほとんどないことが知られています。また、緑茶を多く摂取する人は死亡リスクが低下するといった報告はありますが、具体的にカテキンがどのようなメカニズムで死亡リスクを低下させているのかは明らかになっていません。日本人が日常から多く摂取している緑茶やみそ汁などに含まれる食品機能因子の作用機序を明らかにすることで、健康増進、がん予防、がん治療への応用が期待できるだけでなく、将来の抗がん剤の効果を予測するコンパニオン検査への応用やがんゲノムシーケンス診断の新たなバイオマーカー候補となる遺伝子の発見が期待でき、日本人の健康寿命延伸への貢献も期待できます。

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奥橋 佑基(おくはし ゆうき)

Tel: 03-6424-2226

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